ソトアソビにチルを。

LIFESTYLE

自然農法に挑戦するAINA FARMとは?

今回のコラムでは、具体的な目標とまでは言えませんが、今後の僕やAINA FARMの野望などを簡単に紹介させていただきます。

また、プロフィールに書いてある内容をもう少し踏み込んで、そもそもAINA FARMってなに?という根本みたいなところを綴っていきます。

僕の地元は三重県の田舎町

菰野(こもの)と読むこの場所は、三重県の北部に位置し、滋賀県との県境に聳える鈴鹿山脈の麓にある人口4万人ほどの町です。

隣には、四日市市という三重県で最も人口の多い都市があり、交通のアクセスもさほど悪くなく、電車で名古屋まで1時間程度で行けますし、大阪にも2時間弱あれば行くことができます。

また、田舎っぽい風景が広がる場所もあれば、お店が並ぶエリアもあったりするような場所で、田舎だけど田舎すぎない町です。

意外と住みやすいという理由から、最近は移住者も増えている町です。

僕はそんな菰野町で生まれ育ち、高校を卒業してから約8年を経て、26歳の去年にここに戻ってきました。

僕の想いを見事に代弁したハワイ語の “aina”

AINA FARM logo

きっと誰もが、想いが込められた名前を両親から付けてもらっているはずです。

自分の子供に名前をつける時と同様、屋号にも想いを込めたいもの。

去年の事ですが、屋号をどんなものにするか考えすぎていたら、大切なミーティングをすっぽかしたことがありました。

許してもらえる言い訳にはなりませんが、自分が決めた名前と共に歩んでいくというのは、実は覚悟がいるものです。

優柔不断な自分には、なかなかハードルの高い仕事の一つだったなぁと振り返ってみて思います。

そんな時、ハワイの方々は「自然」「家族」を大切にされている話を思い出し、もしかしたらハワイ語には「自然や地球を大切にしたい」という僕の想いを表現できるような言葉が見つかるかもしれないと思いました。

そして僕は、こんな言葉と出会いました。

Aloha ‘Āina” 「土地を愛し、リスペクトする」

Mālama ‘Āina「土地を大切に育む」

AINA FARMの想いを一文で表現してくださいと質問されたならば、この言葉を引用させていただこうと思うほど、自分にとってしっくりきた言葉でした。

ハワイに住んだこともなければ、ハワイの方々が先祖代々引き継いできた伝統ある大切な言葉を僕が利用してしまっていいのかなと思う気持ちもありました。

しかし、それほど本気で「大地」を大切にしたいという想いで農園を始めたかったので、AINA FARMという名前を屋号にしました。

あれもこれもで大失敗?

aina farm

畑に育っている野菜を指差して、これは何の野菜だと思う?と聞かれても答えられない程、知識も経験もなかった僕。

何を育てても、自分にとっては難易度頂点レベル。

訳のわからない理由付けをし、AINA FARMでは最初からぶっ飛ばして育てたいものを色々と育ててきました。

これからはスーパーフードだろう!と思い至り、まず最初にキヌアとモリンガを育て、言うまでもなく大失敗

しかし、無計画なチャレンジは全くオススメはしませんが、あれもこれもとりあえず育ててみたことで色々な野菜やハーブのことを短期間で覚えることができました。

さらに、畑での向き不向きを掴め、ニーズのある野菜とそうでない野菜をある程度把握することもできるようになりました。

こういった、少量で多くの品目を栽培することを少数多品目栽培といいます。

そして、現在AINA FARMでは、伝統野菜や西洋野菜の固定種をメインに、自家採種も少しずつ挑戦しながら、年間を通じて約80品種ほどの野菜と果物を栽培しています。

今も失敗ばかりの日々ではありますが、少数多品目のメリットは、品種の違う野菜を沢山育てることで畑に多様性を生み出せることや、災害や病気が起きたときの被害やリスクを分散できる点にあります。

AINA FARMでは、これからも面白そうな野菜を探し続け、自分の畑に合った野菜や、多くの人が好んでくれるものは優先的に栽培し続け、あれもこれも栽培していこうと思います。

GOOD FOR THE PEOPLE GOOD FOR THE PLANETを追求して

色々と偉そうなことを語ってきている僕ではありますが、農家としては実に未熟者です。

多くの方がイメージされるような立派な野菜を収穫するという栽培技術は簡単ではなく、本当にまだまだ学ぶことしかありません。

AINA FARMでは、土を耕さない不耕起栽培をし、なるべく草を生やしながら栽培する草生栽培をしています。

このこだわりを貫きながら生産性を担保し、質の高い作物を育て、1人でも多くの人の元にお届けすることが、これまで同様に今後も目指していきたいところです。

また、2022年は大規模農園で廃棄される規格外野菜を利用した加工品を製造販売まで行う6次化商品事業も手がけていく予定です。

そしてさらには、ずっと関心のあった”食育”を、小学生世代に向けて始めていこうと思います。

あれもこれも全て1人では到底出来ないことで、2022年も多くの方々と力を合わせながら喜びを分かち合い、農と食を通じて地球・未来・社会により良いインパクトを与えられる活動をしていきたと思います。

AINA FARMのスローガンでもある “GOOD FOR THE PEOPLE GOOD FOR THE PLANET” が意味するように、人に健康なものは地球にも健康だということを信じ、2022年も最高の年にしていきたいと思います!

前回のコラムはこちら👇

  • 記事を書いたライター
  • ライターの新着記事
Hagi Ryutaro

Hagi Ryutaro

ファーマー(AINA FARM園主)

2020年6月に、生まれ育った故郷である三重県菰野町に東京からUターン。3ヶ月後の9月に新規就農し、AINA FARMを始めました。現在は、環境を再生させる農業に取り組みながら、少数多品目の野菜栽培及び販売をしています。「農を通じて、人に、社会に、未来に何が残せるか」をテーマに日々活動中!

  1. 農作物を海水で育てる海水農業とは?

  2. 個人レベルでできる環境アクションって何だろう

  3. 自然農法に挑戦するAINA FARMとは?

RELATED

PAGE TOP

TAIVAS

オリジナルアイテムをチェック!
TAIVAS オンラインストア