ソトアソビにチルを。

LIFESTYLE

個人レベルでできる環境アクションって何だろう

昨今よく耳にするサスティナブルやSDGs。

ますます気候変動が加速し、深刻化していくと言われている今、環境後進国と言われる日本でも、政府、企業、そして個人一人一人ができるアクションをしようという取り組みや呼びかけが多くなってきています。

しかし、2021年のIpsosイプソスグループは、フランス・パリに本社を置く多国籍市場調査コンサルティング会社。)が調査したデータによると、「個人レベルで自分が取るべきアクションを理解していると感じている」という質問への回答に対して、対象国30カ国の中で日本は最下位でした。

Earth Day 2021-01

1つのデータから結論づけるのは最適ではないことは承知していますが、自分がいる環境に目を向けてみても、やはり日本ではまだまだ個人レベルで何をしたらいいかわからない方が多いのかなという印象があります。

今回は、食を作る者として、食というテーマと関連付けて、個人レベルでできる環境アクションのお話をしていこうと思います。

やりたい人がやればいい、というレベルではなくなってきている

少し強い主張になってしまいましたが、実際Ipsosのデータによると、既に72%の方が、今すぐ気候変動に立ち向かう行動を起こさなければ、将来世代を失望させるだろうと理解している、ということがわかります。

少し脱線しますが、以前NewsPicksの記事に面白いことが書かれていました。

気象とは、気温・風・湿度・雨などのその時その時の大気の状態のこと

気候とは、大気や海洋など、より長期間の平均的な地球表層環境のこと

人間に例えるなら、気象とは気分で、気候とは性格のこと

つまり、自分がお付き合いしている相手が、自分が結婚した相手が、今何かしらの手を差し伸べてあげないと、これから著しく性格が悪くなっていくと思うと、少し恐ろしい話に聞こえますよね。

綺麗事ではありますが、愛があればそのような事態にはならないはずです。

日本でコロナ感染者が増えた際、不要不急の外出を控えることや、公共の場ではマスクをするなど、多くの方が年配の方のことを思いやり、幼いお子様のことを思いやり、そして何より自分のことを思いやり、行動をされていたと思います。

今、同じように1人でも多くの地球・自然・生物への愛が必要とされているのかもしれません。

Earth Day 2021-02

個人レベルでできる4つの環境アクション

プラスチック袋を避ける

食材を買いに行く際に迫られる選択だと思うので、取り上げます。

2020年の7月にレジ袋が有料化されて半年以上が経ち、既に袋はよくない?と考えられている方も多いと思います。

1度使ったら捨てられることが多く、軽くて風に飛ばされやすいビニール袋はやがて海に流されることも多いです。

海洋生物への悪影響なども懸念されています。

そのため、ビニール袋ではなく、エコ袋を代わりに使おう!というのは海のことを考えれば、是非今日からアクションできることだと思います。

しかし、もう一歩踏み込んでみると、それぞれの袋の素材における、再生利用性、リサイクル性、生分解性を(CO2の排出量で)表す数値から、ただ単純にプラスチック袋が1番悪いものではないということがわかります。

 

では、どうしたらいいのでしょうか。

1番良いのは、自分が恋に落ちる布バックを見つけ、それを使えなくなるまで使い切ることです。(誤解なきよう、動画を観ることを推奨します。)

では、お気に入りのバックを見つけ、ボロボロになるまで是非使ってみてください!

過剰包装を避ける

買い物袋は自分でどうにかできますが、過剰包装の商品に関しては、お店に既に販売されているものなので、なかなか自分ではどうしようもないですよね。

ただ、まずはシンプルに買わないという意思表示だけでも、微力ながら意味があると感じます。

買わない人が1人から10人、100人と増えていけば、小さな意思表示が大きな声に変わるかもしれません。

また、最近では昔の日本の市場のように量り売りをしたり、過剰な包装をせずに食材を販売しているお店も増えてきています。

例えば、京都にある斗々屋 京都は、日本初のゼロウェイスト・スーパーマーケットということで今注目を集めています。

そういったお店を探し、週末の楽しみとして足を運んでみるのも良いかもしれませんね。

食べ物を残さない

当たり前だろ!とツッコまれそうですが、それでも日本では年間約612万トン(東京ドーム約5個分)の食品が廃棄されています。(参照:農林水産省

フードサプライチェーンで生じる廃棄や、家庭や飲食店ででる食べ残しはもちろん、売れ残りや期限切れのものなども含まれます。

日本では食べ放題という凄い制度のお店が沢山ありますが、注文し過ぎて食べ切れないみたいなことがよくあります。

自分たちが食べられる分だけ頼み、それでも残ってしまったらドギーバッグで持ち帰るのも良いですね。

そして、家庭菜園をされている方であれば、生ゴミをコンポストするのは良い取り組みだと思います。

できることに限りはありますが、現在日本では1人当たりの食品廃棄物発生量が約133kgなので、少しでもこの数字を減らすためにできることをしていきましょう。(フードロスとフードウェイストの違いについてはこちらの記事がわかりやすいです)

顔の見える消費を意識してみる

スーパーに行けば、あれもこれも買える時代となりました。本当にありがたいことです。

ただ、薄利多売の商品がずらりと並び、どんなこだわりがあるのか、どんな想いで育てられているのかを知る由もありません。

自分が口に入れるものは、どこから来て、誰が販売しているのか、どんな想いで生業にしているのかを知るだけでも、食への意識はグンと変わるのではないでしょうか。

そのきっかけが、環境に負荷を与えない方法で頑張っている農家さん、漁師さんを応援することに繋がったり、それこそフードロス削減に貢献することに繋がるかもしれません。

まずは変えてみる

当たり前のことをずらずらとお話ししてきましたので、既に実行されている方も多いかと思います。

もし、まだ何も意識していなかったという方が1人でもいらっしゃれば、是非少しずつ意識を変えて取り組んでみて欲しいです。

本当に小さいことですが、全体の3.5%の方が同じ取り組みをした場合、その規模というものは企業が無視できるものではなくなります。

まずは、やってみる。変えてみる。皆がハッピーな消費を!

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Hagi Ryutaro

Hagi Ryutaro

ファーマー(AINA FARM園主)

2020年6月に、生まれ育った故郷である三重県菰野町に東京からUターン。3ヶ月後の9月に新規就農し、AINA FARMを始めました。現在は、環境を再生させる農業に取り組みながら、少数多品目の野菜栽培及び販売をしています。「農を通じて、人に、社会に、未来に何が残せるか」をテーマに日々活動中!

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